今日もB群C群とも順調に出現してくれました。
午後のことです。B群の赤ちゃんザルが母親の毛づくろいをしていました。
まだ半年くらいしか成長していない赤ちゃんですから、正確にいうと毛づくろいのマネごとをしているのでした。
普通は、まだ半年くらいしか経たない赤ちゃんザルが母親に毛づくろいすることはほとんどありません。
しかし、この赤ちゃんザルは母ザルに必死に毛づくろいをしてあげていたのです。
普通に見ると感心なコザルだと思うのですが、赤ちゃんザルには目的があるのです。
そう・・・、母ザルのお乳が欲しいのです。
でも、この母ザル、なかなか厳しい母親です。まだまだお乳を飲んで成長する赤ちゃんに対してもお乳を早めにやめるように促しているのでしょう。
微妙にお乳を隠して、赤ちゃんにお乳をあげないようにする母ザル。
明らかに乳を吸われることを拒否しています。
お乳を吸うことができずに、いらだっている赤ちゃん。
母親が厳しいと赤ちゃんも大変です。
母ザルにようやく抱いてもらっても・・・。
お乳だけは貰えない赤ちゃんザル。
最後まで母ザルは赤ちゃんにお乳を飲ませることはありませんでした。
赤ちゃんは母ザルの乳をうらめしそうに眺めていました。
でも、赤ちゃんの方ももう母ザルの乳離れの教育に少しずつ慣れてきているのでしょうか。
赤ちゃんによる母ザルへの毛づくろいは、きっとその教育の過程なのでしょう。
そこにはちょっとした親子の駆け引きがありました。