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合わないのね

投稿日:2019年1月7日

朝、園内に日が当たり始めてやっと群れが下りてきます。
日が当たらないうちは山の中からサルの声だけが聞こえています。
7:16 3頭のサルが園内に出てきました。若オス1頭とオスに恋する2頭のメスでした。
メス2頭はライバルを追い払おうと威嚇しあっていましたが、若オスはただ静かに座っているだけ。
座っているだけでモテモテの気分はどんなもんなんでしょう(^^!
そこに、もう1頭メスが下りてきてメス3頭で若オスを巡る騒ぎが始まりました。
結局若オスの側に寄れたのは最後に下りてきた若メス。
1番若いのに自分より体格が良い他のメスをギャーギャーと追い払いました。
でも、あれだけ騒いだのに好きなオスにしがみつくことも、毛づくろいをすることもできずにただ近くにいるだけ。
若い娘ザルは恋をするのがちょっと下手です。
中年のメスくらいになるとササッとオスに毛づくろいをし、それをきっかけに寄り添います。

    

メスたちの騒ぎを聞きつけてB群№6「ドローン」が下りてきました。
「ドローン」がメスを追いかけ始めると、なんと、B群№5「ハジメ」おじいちゃんが割って入ってきました。
B群「ハジメ」は推定33才。ヒトでいえば100才くらい。
B群「ドローン」はB群婦人会長「ビケイ」の息子で9才。ヒトでいえば20代後半の若オスです。
どういうわけか、いつも「ハジメ」は「ドローン」の動きに敏感に反応し「ドローン」を封じようとします。

しつこく「ドローン」に威嚇する「ハジメ」。
「ドローン」はたいして相手にせずアクビをしていました。
アクビ…緊張した時にもアクビをしますが、今回は違う気がします。
…やれやれ、またじいちゃんが来ちゃったよ…

「ドローン」が「ハジメ」のいる方向にゆっくり歩き始めました。
あれ?
「ハジメ」が逃げた。
単独だと「ハジメ」は「ドローン」にかなわないことをちゃんと知っているのです。
 

ん!
様子が変わりました。
「ドローン」が立ち上がって状況を見ています。

「ハジメ」が勢いよく「ドローン」を追い始めました。

でたぁ~!
「ハジメ」の味方をしてくれるオス。

B群№4「ラルフ」です。
「ラルフ」は少し顔を出して…「ハジメ」じいちゃんに手を出すなよ…と示した程度で座りました。
サルたちは自分の程度、立場を知っています。

「ハジメ」君。「ドローン」とどうしても合わないのね。

7:44 園内に日が差し始めました。
パラパラとコザルたちが下りてきました。
 

今日も1日が始まるんだなと思います。

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