11月14日から園内に出現していなかったC群が、12月9日に山から姿を現しましました。
エサ場で食べていない分、痩せているのではないかと心配していましたが、みんな以前と体型は変わりません。
今年の夏に生まれた赤ちゃんザルも、大きくなっています。
よほど山の中に食べるものがあるのだなぁ。
さて、こちらの写真のサルはC群第1位「スケサン」です。
スケサンも、実りの多い秋ならではの、美しい毛並みと体格の良さ。
12月になったというのに痩せた気配は感じません。
むしろ以前に比べて大きくなったようです。
そして、驚いたのは、スケサンがエサを食べている周りにサルたちが近づかなくなっていること。
C群のサルたちに一目置かれる存在になったようです。
スケサンは、以前より堂々と歩くようになりました。
尻尾を下げることもありません。
山の中で何があったの?と思うほど存在感が増しました。
恋の季節のために、オスザルが勢いづいているというだけではなさそうです。
群れ内で騒ぎが起きると、どんなに遠く離れた場所からでも「ゴゴゴゴゴゴゴッ」と声をあげながら仲裁に駆けつける勇ましさに、目を見張るばかりです。
スケサンはとても格好良くなって、園内に戻ってきました。
C群のサルの中で、最も気になっていたのが10月4日に生まれた「ミカエル」の赤ちゃんザル(♂)です。
高崎山では、10月に生まれる赤ちゃんザルは滅多にいません。
9月生まれの赤ちゃんザルでさえ、冬の寒さに耐えられるだろうかと心配なのに、今年は10月に1頭生まれています。
赤ちゃんザルは寒さのために命を落とすことがあります。
今年は、暖かい日が続くので、大丈夫だろうと思いながらも、心配していましたが、ミカエル親子は元気でした。
通常、生まれて2ヵ月以上たつと、赤ちゃんザルは、コザル同士で遊ぶことが多いのですが、ミカエルはいつも赤ちゃんザルの側にいます。
C群が園内に出てくるようになってスタッフ一同ひとまず安心しています。