紅葉の時期になると、普段は地味な園内が華やかになります。
色づき始めた木をバックに写真に納まったのはB群の「アサリ」ちゃん。
いつも色白なアサリの顔色が、ほんのり赤みが増しています。
ニホンザルは、恋愛モードになると顔色の赤さが濃くなります。
高崎山のサルたちは、気温が下がると恋愛モードが高まります。
「寒い時は、くっつきたくなりますもんね。」と若い女性のお客様がおっしゃいました。
とても可愛らしい言葉だなぁと思います。
サルの恋愛シーズンが冬なのは子孫を残すためのようです。
冬に恋をして、夏に赤ちゃんザルが生まれる。
母ザルたちは、夏から秋にかけて赤ちゃんザルを元気に育て、冬を越させます。
この写真の右側のオスザルは現在B群第11位「ダテ」です。
園内の中心部に出てくることが少ないオスザルですが、恋の季節になり中心部に顔を出す頻度が増えました。
高崎山最長老B群第3位「ハジメ」。
サルが身を寄せ合っているところに「ハジメ」がやってきました。
今年も恋の相手を探そうとしているようですが、例年より積極性が感じられません。
推定年齢38年の「ハジメ」。人間でいえば100才を超えています。
今年の「ハジメ」は恋愛より暖かさを求めているような気がします。
寒いから身を寄せて暖まりたい。そして、少しだけ恋もしたい。そのように感じられます。
「ハジメ」が座ると、若いメスザルがすぐに毛づくろいを始めました。
よかったね。ハジメおじいちゃん。