投稿日:2018年6月30日
今年生まれの赤ちゃんもスクスクと成長してきました。
家族で仲良く一緒にいたり・・・、
独り歩きして年上のコザルと遊んだりと、少しずつ母ザルから離れて遊ぶようになりました
2頭とも今年生まれの赤ちゃんがいるのですが、赤ちゃん同士も仲良く遊んでいました。
とっても微笑ましい姿がそこにはありました。
そんな時です。
赤ちゃんが遊びに夢中になったためか2頭の赤ちゃんは母親から5mほど離れてしまっていました。
それに片方の母ザルが気づき、思いのほか赤ちゃんが離れていたのに驚いたのでしょうか「ギャーーッ。」と
大声をあげながら遊んでいる2頭の赤ちゃんに走り寄り、その片方の赤ちゃんを抱きかかえました。
もう片方の母ザルもようやくその事態に気付き、ゆっくりと赤ちゃんを迎えに行き抱きかかえました。
驚いて先に赤ちゃんを抱いた母ザルは、赤ちゃんを抱きかかえたまま、最初の毛づくろいをしていた位置に戻ったのですが
そこで、赤ちゃんの顔を見て、また「ギャーーーッ。」と声を発したのです。
その母ザルはパニック状態でした。二度、三度と自分が抱いている赤ちゃんの顔を見ながらそのたびに
「ギャーー、ギャーーッ。」と声を発します。
見ている私もパニック状態です。
この母ザルに何が起きているのかサッパリわかりません。
とにかく自分の赤ちゃんの顔を見るたびに奇声を発するのです。
そのうち、もう片方の母ザルもすぐ近くまでやってきました。
こちらは何食わぬ顔をして赤ちゃんを抱いています。
とその時です。パニック状態の母ザルがもう片方の母ザルが抱いていた赤ちゃんを奪って逃げたのです。
そう、誘拐です。
パニック状態の母ザルは2頭の赤ちゃんを抱きかかえて逃げました。
見ている私はさらにパニックです。
パニック状態の母親が、さらに赤ちゃんを誘拐したのです。
何が起きているのかさっぱりわかりません。
誘拐した母ザルは10mほど走り去り、その場所で2頭抱いている赤ちゃんの片方を
その場に置き去りにしましました。
そこで、ようやく私には事態がわかりました。
パニック状態になった母ザルが赤ちゃんを取り間違えていたのです。
置き去りにされた赤ちゃんを、もう片方の母ザルはゆっくりと迎えに行きました。
どうやらこの母親も自分の赤ちゃんのことをしっかりと見ていなかったようでした。
こうしてお互いの母ザルは、それぞれ自分の本当の赤ちゃんを抱くことができたのでした。
自分の赤ちゃんが分からない母ザルはいませんが、余裕がないと他猿の赤ちゃんと取り間違えてしまうことがあります。
それにしても誘拐事件にならなくて良かった・・・(^_^;)