B群の第1位が5月26日をもちまして「ヤケイ」から「ゴロー」に代わりました。
新 第1位 「ゴロー」 の紹介
★名前の由来
2018年当時の職員が、名前がついてないオス(ゴロー)に、呼びやすく、識別しやすい名前を付けました。
★推定年齢 16歳
★特徴、性格
「ゴロー」は、B群第10位にランクインした2018年頃から徐々に目立つ存在になりました。
白く黄色がかった毛並みが特徴的な「ゴロー」は、2018年、2020年の「TNZ選抜総選挙イケメン部門」で2度1位を獲得し、高崎山を代表するイケメンザルとして多くのみなさまに認められています。
2019年、大分で開催されたラグビーワールドカップを盛り上げるため高崎山独自で開催した「イケメンザルが予想するラグビーワールドカップ™2019 in 大分会場」で、「ゴロー」が高崎山のイケメンザルを代表して試合結果を予想したことが話題となりました。
「ゴロー」の性格は、普段から周囲に気を配りながら、事件が起きるとすぐにその場に駆け付けるという面倒見が良い反面、周囲のサルが騒がしいと、怒って咬みつくなど厳しい時もあります。また、コザルたちに毛づくろいをするなど優しい一面も持ち合わせており、常に彼の周りにはメスザル・コザルがついて行くほどの人気者でもあります。
そして、C群との争いに積極的に参加し、先頭に立って戦うなど、ゴロー1頭でC群を追い払うほどの力を持っている様子が確認されています。
★経過、エピソード
2021年冬、B群第5位まで上がっていた「ゴロー」は、第1位の「ヤケイ」を好きになり、同時期に猛烈に「ヤケイ」にアタックしていた第4位の「ルフィー」との三角関係が話題となりましたが、結局、「ゴロー」に軍配が上がり、「ルフィー」は失恋の痛みからか、B群からいなくなりました。
2023年当初、B群第4位の「ゴロー」は徐々に力をつけ、第2位、第3位のサルたちが「ゴロー」に一目置くようになり、第1位の「ヤケイ」ですら「ゴロー」に遠慮する様子が見られるようになりました。しかし、冬の発情期にはサル同士の関係も不安定になりやすく、一時的に順位などの関係が崩れ、発情期が終わると元の関係に戻る事もあるため、「ヤケイ」と「ゴロー」については、この冬の期間、私たちも特に注視をしてきました。
発情期が終わった現在でも、「ゴロー」が「ヤケイ」よりも優勢であるため、このたび「ゴロー」を第1位に認定することとしました。
前 第1位 「ヤケイ」の今後について
通常、高崎山のニホンザルは他の野生のニホンザル同様、オスザル社会とメスザル社会を別々に形成しており、オスザル社会が年功序列型の縦社会なのに対し、メスザル社会は上下の関係がほとんどない社会となっています。
しかしながら、メスザル社会でも優位になるとサル寄せ場で餌を優先して採る事が可能となるため、オスザルの序列に依存する事(特定の優位オスと仲良くなる事)でメスザル社会の中で優位に立つサルが出現し、そのようなサルを便宜上「メスザル1位」と呼んでいます。
これまでも、メスザル1位がオスザルの第2位や第3位よりも優位になる事がありましたが、あくまで仲良くなったオスザルの力(順位)を背景に社会的優位を獲得していたことから、群れ(オスザル社会)の順位の中にメスザルを入れることはありませんでした。
今回、B群第1位から退いた「ヤケイ」につきましてもこれまでを踏襲し、群れ(オスザル社会)の第2位に組み入れることなく、「メスザル1位」として取り扱っていきます。